データサイエンティストの仕事は、ビッグデータを分析して、その結果を今後のビジネス展開に活用していくことだ。もう少し具体的に言うと、まずデータ分析ができる環境を独自に構築して、それを適切に運用できるようにすることが大切だ。
たとえば、パソコンの業務システムのログを収集したり、ホームページや販売サイトなどのデータを収集したりする。そして、それを蓄積したり運用しやすくなるようにプログラミングを組んだり、データベースをつくるなどのシステム構築をする。
次に、データサイエンティストはそうしたシステム環境の中でさまざまな視点からアプローチをかけてデータを分析していく。その分析によって、問題を発見したりその対処法を考えて、それらをレポートにまとめる。最終的に経営陣の手にそのレポートは渡って、経営陣は今後のビジネスに活かしていく。こういった流れで仕事が進んでいく。
インターネットの普及でさまざまなサービスが展開され、それによって通信技術がさらに発達してビッグデータを収集することができるようになった。このことがデータサイエンティストという職業が生まれた背景だ。アメリカでは21世紀でもっとも美しい職業の1つとして捉えられている。
ただし、それになるには統計、確率、代数学といった数学をはじめとしてデータマイニング手法、プログラミング、ロジカルシンキングなど幅広い知識を必要とする。ハードルは決して低くない職業だが、今後ますます期待される職業の1つでもある。